前回お伝えしましたように、実務経験が当てはまると判明し、軽い気持ちでFP1級学科の受験を決意した私。しかし、教材が見つからない、問題が難しすぎる、合格のイメージが湧かないという“三重苦”に直面。これはまさに、情報戦の始まりでした。
FP1級のテキストが売っていない!?
いつものように書店へ行くと、FP1級のテキストが全く見当たりません。いつ頃発売時期なのだろうかとネットで調べると、「史上最強の…」シリーズで1級のテキストはそもそも出版されていないことが判明し、さらに混乱。
「それなら“きんざい”の公式テキストかな?」と思いきや、2023年からきんざいは出版を中止していたのです。(代わって「ビジネス教育出版社」が後継本を出していたことを知るのは、数か月後でした。)
結局、大手のテキストなら安心感ありかな、とTACのテキストと過去問集を購入し、勉強をスタートさせました。
地獄の問題集1周目
TACの教材は6科目に分冊されており、通勤時の持ち歩きには便利。ですが字が細かく内容は難解で、「これは本当に日本語か?」と思うような過去問たちに苦しめられました。
1周目の正答率は体感で30%。まともに解けた、あるいは問題解説がまともに理解できたのは、人事・社労士経験が活かせる年金や社会保険分野と給与関連だけ。全体としては“意味不明なド根性”で1周完走といった状況でした。
「このやり方ではムリだ」と気づいた私は、ようやくネットでの情報収集に踏み出します。
“蜘蛛の糸”との出会い:YouTubeと学習サイト
そこで出会ったのが、YouTubeの「ほんださん」の動画。「FP1級は泥沼です」という言葉に、既に沼にはまっていた私は激しく同意です。
ほんださんが勧めていた「ビジネス教育出版社」の教材の事を知り、情報戦の重要性を学び、「もっと早く調べておけば…!」と後悔しきり。
さらに、「FP1級ドットコム」という一問一答形式の学習サイトにも出会いました。スマホで勉強でき、通勤時間の学習効率が激変。さらにFP3級〜1級まで対応していたのです。「問題集を持ち歩かなくてよかった…」とまたも後悔。
学習方針の転換と予行演習としての9月試験
迷走の1か月を経て、目標を9月試験から翌年1月試験に切り替えることにしました。9月試験はスキップするか迷いましたが、ほんださんの「予行演習になる」というアドバイスを信じて受験を決意。
1級学科の受験料8,900円の出費は痛かったですが、実戦で試せること、試験会場の雰囲気を体感できたことは、今振り返っても有意義でした。
次回は、本格的な対策スタートへ
この回は、FP1級の“学習準備編”(というより失敗談)といえる内容でした。これから受験される皆様が同じ沼にはまらないよう祈るばかりです。次回は、本格的な試験対策や活用した教材・スケジュールについてご紹介していきます。