本格的に実技試験を始めるにあたり、ちょっと寂しいのですがFPキャンプは卒業しました。(その当時は実技対策のカリキュラムは無かったのです。数日後、FP僧侶とやまさんのメルマガが届かなくなって、ひそかにロスでした。)
学科を合格して最大のヤマ場を乗り越えたとはいえ、FP1級の完全合格まではもう1回、実技試験を受ける必要があります。
FP協会、きんざい共に実技の合格率は80‐90%あたりで高めですが、逆に、あの難しい学科試験を合格し、引き続きそれなりに試験対策を取った人ですら、10‐20%程度の人が不合格となるという事です。
そう考えると、対策の立てやすいFP協会の実技であっても、”過去問何度かサクッと解けば受かるよ”といった情報もありましたが、それでは痛い目を見そうです。(受験料2万円は痛い・・!)
基本に立ち返り
以前合格した3級、2級はテキストを読み、問題集を解いて、数字を頭に入れて合格したのですが、理解が今一つぐらついている実感があり、基本に立ち返りました。
3級からほんださんの動画を見て再度勉強しました。それと同時に1級学科の対策で頭に入った知識を無くさない工夫、そして初のジャンル、論述試験の対策もしています。
具体的には以下のような勉強をしました。外出先ではスマホを使用、自宅では問題集(FP協会の物、また、少し前まで使っていた学科の応用編の部分)がメインです。
- 通勤中:スマホでほんださんのYouTube動画
- 通期中:スマホでFP1級ドットコム
- 自宅:FP協会の実技の問題集
- 自宅:論述対策
- 自宅:FP1級学科(応用編)
- 自宅:FP協会の機関誌バックナンバーを読む
ほんださんYouTube動画で基本から
FP1級学科試験対策で泥沼にはまるまでは、ネットで勉強するという発想がなかった昭和世代。その際に知った、ほんださんのYouTube動画は親切丁寧すぎて逆に衝撃でした。ちょっと毒舌が入るのも親しみを感じます。もっと早くに知っていれば・・
逆にFP1級の勉強をしていると、前の級の知識が抜けて行ったりします。知識は積み上げてきても土台がもろい状態なので、改めて学ぼうと通勤時間中に3級から順にYouTube動画を見ていました。
FP1級ドットコムは通勤時間に継続
こちらも学科試験対策の時から継続していましたが、通勤時間帯のノルマは少し緩めてFP1級学科の過去問の一問一答は100問から50問に減らしました。正答率が8割を切ったときは+10問としていました。後はちょっとした隙間時間にも解いていました。
また、落ち着いて電卓をたたける状態の時は、FP2級ドットコムのFP協会の実技問題も解いていました。こちらはFP1級実技試験の問題と似た傾向で、少し難易度を下げた内容の問題があり復習にもなります。
最初は住宅ローンの計算問題が苦手でしたが、比較的難易度が低いFP2級実技の復習でハードルを下げ、繰り返すうちに解けるようになりました。
FP協会の実技問題集は自宅で解く
FP1級学科の合格発表は3月でしたが、最新の問題集がFP協会から発行されるのは6月頃で、数か月間隔が開いていました。そのため前年の古本をメルカリで購入し、繰り返し解いていました。(学科と同じく回答状況を一覧に、「〇:正解&理解している、△:正解だけど理解度は微妙、×:不正解で」記録しました。)
新たな問題集が発行されるまで、3周程度解きました。
最新の問題集を買ってみると、半分近く前年の問題集と問題がかぶっています。とはいえ法改正の対応(数字や解説の内容が新しい情報になっている)がされていないと誤った知識で上書きされてしまいますので、最新の問題集は必要だと思っております。
こちらは5周ほど解きました。△、×の箇所はFP1級学科のテキストなど見直して復習しました。
論述対策はざっくり手書きの原稿用紙で
論述対策はすっかりお馴染みの、ほんださんの動画アドバイス(分解と再構成)に従い、FP協会の実技問題集を使い対策をしました。
- 最初は実技問題集に載っている模範解答を全文丸写し
- 模範解答を要約しキーワードを出す(分解)
- まずキーワードを書き出し、それを元に再度文章を作成してみる。(再構成)それを模範解答と比較し、欠けているキーワードをチェック
最初はExcelで作った300文字のマス目の手作り原稿用紙を作っていましたが、当日は回答用紙しかマスの入った用紙はありません。
そのため、紙に手書きで「縦3本、横4本」の線を余裕を持たせて引き、ざっくり原稿用紙を作りました。
縦3本の線の左側に句読点も含め5文字ずつ書くと一行で15文字になります。そして横線1本の上に5行書きました。横線が4本あるので、5行つづ書くと20行になります。(15文字×20行で300文字)
問題を見てから、キーワードを余白に書き出し、それを元にざっくり原稿用紙に「15文字×20行」で文章にしていきます。大体文字数が足りないとは思いますが、キーワードで捕捉したり、丁寧な言い回しや句読点で何文字か稼いでみたりと工夫して文章を作成しました。
勉強の時点ではその文章を模範解答などと比較して見直し、終了となりますが、本番はさらに解答用紙に清書の時間も必要になります。
FP1級学科応用編も繰り返し
学科試験で使った問題集はまだ役に立ちます。例えば年金計算問題。正直なところFP協会の1級実技試験の方が、きんざい1級学科の応用編より難易度は少し下がる印象です。(FP協会は問題文の中に計算のヒントが書いてあったりします。)とはいえ、似たような問題が実際に出題されていますので、計算の練習には丁度使えます。
最初に買ったTACの学科問題集も無駄にせず、この時に再利用することができました。
ただし、全ての応用編の問題を丸々解いたわけではなく、FP協会の実技で出ないと予想される傾向の問題は飛ばしました。(用語の穴埋め問題などです。)
FP協会の機関誌バックナンバーを読む
AFP、CFPの試験は受けなかったため、FP協会には加入していないのですが、機関紙(FPジャーナル)に取り上げている内容は論述問題になりやすいとのネット情報もあり、メルカリで購入してみました。
月ごとにインフレ対策や金融教育、相続対策など色々な特集があり、中にはアピアランス講座(例えばパーソナルカラーなど、印象の良い見た目を整えるヒント)というコーナーや実際に活躍しているFPのインタビュー記事などもあり、息抜きを兼ねて読むことができました。
諸々の対策をしつつ、9月受験直前のお盆休みには過去問を過去3回分挑戦しました。モノによって点数は多少差はありましたが、合格ラインを下回る事はなかったのでまぁ大丈夫かな・・?などと思いつつこちらも3回ほど繰り返して解きました。
学科試験の時よりは気持ちに余裕をもちつつ実技試験に臨みましたが、やはり落とし穴が・・実技試験の状況は追ってご案内いたします。