FPとうかオフィシャルブログ
50代シングル会社員のお金と暮らしのパートナー
定年前後のマネープラン

年を取ったら必要な三要素

ある時期に、日本全国、いや世界中が強制活動停止となりました。新型コロナウイルスの流行です。とにかく不要不急の外出をすることは控えなければいけないため、家の中で洋服の断捨離や庭の草むしり、TVドラマの再放送、たまっていた本などを消化して過ごしました。

幸いなことにストレスゼロでしたが、ちょっとぶらぶらしに出かける先もあまりないので、ちょっとばかり退屈な日々でした。医療従事者やエッセンシャルワーカーの皆様には申し訳なさすぎですが、その時期はステイホームで過ごすのが世の中への一番の貢献でした。

なんだか定年退職後の暮らしをしているようだなぁと思いつつ、家にいる事自体は苦ではなかったです。が、急に運動量(特に歩く歩数)が減った結果、あっさりと体に異変が起きました。

定年後の生活(仮)で健康診断の数値悪化

今まで皆無だったリモートワークも週の半分くらい出来たため、週の半分程度は通勤しましたが、電車はガラガラ、日々の運動量が減っていたこともあるのでしょう。

家飲みの習慣も特に変えていなかったつもりで少し増えていた可能性ありです。(金曜、土曜の夜にビール350ml缶1本+日本酒1合程度の酒量でしたが、ステイホーム中は+1缶だったり、+0.5合だったり。。)

そうしたら翌年の健康診断の数値がガクッと悪化しました。まずい・・!

次の1年は、緊急事態宣言でも外出の制限が無くなったので、出社日数は増えました。家飲みも日本酒は止め、今まで全く気にしていなかった「糖質」の文字を気にして飲み物を選ぶように。通勤はスニーカー履きに変え、早歩きを心がけました。

それが功を奏したのか、次の年の健康診断の数値は改善されていました。まぁ新型コロナ前と同じ程度に戻っただけなのですが、それでもちょっと安心しました。

自分の場合は、ステイホームな暮らしをすると(ストレスはたまらないが)健康状態が悪くなる恐れがある。

そういえば昔のCMで”通勤だって運動だ”というフレーズがありましたが、まさにその通り。例えばトイレに行くのも、オフィスと自宅では歩く歩数がまるで違っていたのを実感しました。

とはいえ運動だと思って定年延長の65歳まで勤務したとしても、契約が終了すれば運動量がた落ちです。

働く意味が変わってくる

”強制定年予行演習”はちょっとした驚きがありました。定年後に急にのんびり暮らすと健康に悪影響がある!と実感です。それに家の用事中心で過ごすと他者との関わりが極端に減ります。旅行は大好きですが、年中行っているとお金も心配。

それらの問題を解決できるのは、もしや働く事では・・?という考えが浮かびました。社会とのかかわりを持ち、それなりに体や頭を動かせる。年金も出るので今ほど頑張らなくても、生活費の足しと、月々のプチ贅沢に使うお金もいただける暮らし。

今までは正直なところ「働く事=苦行」でした。もちろん仕事を通じて成長できた事も色々あり、海外旅行も一緒に行くような間柄の職場仲間もいましたが、朝起きる時のきつさといったら・・定年になったらとっとと辞めて、のんびり過ごそうとしか考えていなかったです。実際、今すぐFIREしても暮らせる程度の蓄えも準備していました。

今までの自分の経験から多少得意なことを活かして、世の中に役立つ仕事をして、少しばかりお金をいただこう。そんな仕事を探そうと思いました。定年カウントダウン状態で初めてきちんと仕事に向き合った気がします。

「本当の定年後「ちいさな仕事」が日本社会を救う」という本に”50代で就労観は一変する”との一文がありましたが、しっかり当てはまっています。

年を取ったら必要なのはお金と筋肉と友達

相当前にTVで司会者の島田紳助さんが話していた一言がいまだに頭に残っています。

「年を取ったら必要なのは”お金と筋肉と友達”」

その時は、自分自身もまだ若く、ふーん、なるほどね・・くらいの感想でしたが、何故か忘れられない言葉です。そして年齢を重ねるほど、ホントその通り!と実感してきます。お金と筋肉と友達の三要素、どれも大事です。

橘玲さんの「シンプルで合理的な人生設計」に「社会資本」「人的資本」「金融資本」というキーワードが出てきます。

あくまでもざっくりとした置き換えですが、金融資本→お金、人的資本→健康や才能、社会資本→友達という形で三要素に当てはまります。

試しにAI(Copilot)に、老後に大事な三要素とは?と聞いてみたら、秒で似たような解答が出てきました。どれもバランスよく保ちたいものです。

  • 健康:身体的健康と精神的健康の両方を維持することが重要です。定期的な運動、バランスの取れた食事、適切な医療ケアが大切です。
  • 社会的つながり:家族や友人との交流を持ち続けること、コミュニティや趣味のグループに参加することが孤立感を防ぎ、心の健康を保つのに役立ちます。
  • 経済的安定:老後の生活費を確保するために、退職後の収入源や貯蓄を計画的に管理することが重要です。

これから、自分自身の定年後の仕事や暮らしを模索しながら得た、特に独身会社員がこの3つの要素を満たすにはどうすれば良いのかを、お伝えしていきたいと思っています。

ABOUT ME
FPとうか
1級ファイナンシャル・プランニング技能士・社会保険労務士試験に合格 TOEIC915点取得 会社員として働きながら、お金や働き方に関する情報を発信中。「人生後半の不安をなくすお金と制度の知識」をモットーに、50代シングル会社員の方々に向けて、老後資金・年金・孤独対策・終活・働き方の情報をお届けしています。 生命保険会社や外資系IT企業での人事業務、社会保険労務士事務所での勤務を通じた実体験と、資格を活かした「具体的で実践しやすい情報」をお届けします。

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