FPとうかオフィシャルブログ
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心とからだのセルフケア

桜が咲く頃、調子が悪いのは木の芽時だから

桜の花が咲く時期は、あちこちが一気に華やかな情景になって春を満喫できるようになります。

その一方で、この時期は昼夜の気温の差のせいか、はたまた花粉か黄砂がいけないのか、体調がいまいちになったりします。。
今年は、何が原因なのか終日鼻水が止まらなくなり、翌日は口呼吸の乾燥で喉を痛めたうえさらに胃腸の調子まで崩し、食欲も無くなり鼻炎薬の影響もあってか全身だるく、横にならずにいられないという結構な状況になり、ようやく回復傾向になりました。

そういえば木の芽時って言い方をしていたなぁ、などと薬でもわっとした頭で思い出しました。

木の芽時とは

木の芽時、”このめどき”とも読むんですね。ずっと”きのめどき”だと思っていました。調べてみたらどちらの読み方もアリのようで、早春の季語ともなっています。

樹々が新芽を吹くころ。立春から春分の日頃(一説によれば3-4月頃)なのだそうです。
この言葉は、昔から「身体的精神的にバランスを崩しやすいので、病気に注意するべき時季」という意味でも、言い伝えられてきたのだそう。

ちょっと調べると、木の芽時と不調と関連する話題が結構あり、不調なときは”きのめどき”、春の季語なら”このめどき”と読む説もありました。

木の芽時の不調とは

さらに調べたところ「木の芽どき病」「木の芽つわり」という言葉もあるのですね。

「肩や首の凝り・頭痛が続く」「疲れやすくなった」「なぜかやる気がしない」「頭がふわふわするようなめまい感」「なんとなく気持ち悪い」「疲れると熱っぽくなる」等々、はっきりと表現しにくい心身の調子の悪さだったり、なんとなく不調を感じやすいのです。

体調不良の時期的な原因としては以下のような事が考えられます。

  • 寒暖差:春は気温の変化が激しく、体が対応しきれずに疲れやすくなります。
  • 気圧の変化:気圧の変動が頻繁に起こり、自律神経が乱れやすくなります。
  • 日照時間の変化:日照時間が急激に増えることで、生活リズムが崩れやすくなります。
  • 生活環境の変化:入学、卒業、就職、引っ越しなどの生活の変化がストレスとなり、体調不良を引き起こすことがあります。
  • 花粉症:春は花粉症の季節で、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が体調不良を引き起こします。

春は暖かくなり、日の出も早くなり、草も芽吹いていい季節・・と思いきや結構自律神経を乱して心身共に体調を崩す落とし穴があるのですね。

年度変わり目の多忙の疲れだけではなかった

年度末年度初めは、人事関係の仕事は退職者に異動、新卒社員の受け入れ関係手続きでかなりの残業がありつつ、周囲で歓送迎会もあったりして、例年とにかく疲れて体調イマイチな状態でした。
しかし不調は仕事の忙しさだけが原因ではなかったのですね。

平成初期の話です。毎年4月頃に、当時勤めていた生命保険会社に、既に退職された方(年齢層はかなり上です)から必ず”辞めた営業職員の連絡先を教えろ”という怒りモードの電話が、部内に設置されている何十台の固定電話のどこかに繰り返しかかってきていました。あれももしや自律神経の影響だったのでしょうか。

最初はかなり驚いたものの、その電話で荒れるのは必ず春先の1日だけでした。次の年からは変なイベントの日のような状況でした。その時に同期達と、”木の芽時だね”と言葉を交わしていたものです。

木の芽時に健やかに過ごすには”ゆったり”がキーワード

木の芽時に不調に陥らない対策方法としては、以下のようなものがあります。

  • バランスの良い食生活:ビタミンやミネラルを豊富に含む食材を摂取し、栄養バランスを整えましょう。
  • 有酸素運動:ウォーキングやサイクリングなどの軽い運動を取り入れて、自律神経を整えましょう。
  • 十分な睡眠:毎日一定の睡眠時間を確保し、質の良い睡眠を心がけましょう。
  • 入浴:シャワーだけでなく、湯船に浸かることでリラックス効果を高め、自律神経を整えます。
  • 花粉症対策:外出時にはマスクや眼鏡を着用し、花粉を避けるようにしましょう。

花粉対策に気を付けた装備で散歩などに出つつ、花や景色を愛でて、帰宅後はお風呂で体をしっかり温めて、バランスの良い食事を取り、充分な睡眠を取る。
”ゆったり”と過ごすのがポイントのようです。

なんだ、花粉症対策以外はどの季節も普通の対策じゃん、と言われてしまいそうな内容になってしまいました。

とはいえ中国医学の最古典「素問」にも似たような記述があります。(以下、”黄帝内経素問・四気調神大論”の一文とその現代訳部分を引用しています。)

春三月…此謂発陳。天地倶生、万物以栄。夜臥早起、広歩於庭、被髮緩形、以使志生。生而勿殺、予而勿奪、賞而勿罰。此春気之応、養生之道也。逆之則傷肝、夏為寒変、奉長者少。    

『春の3ヶ月、これを「発陳」という。天地のすべてのものが生まれ栄える。夜は寝て朝早く起きて、庭をゆったり歩く。髪や服はゆったりして、志(目標)に心を向ける。生まれても殺さず、与えても奪わず、罰せずに誉める。これが春の気に応る養生の道である。これに逆らえば「肝」を傷め、陽気が沈んだままになって夏に冷えの病になる。』という意味だとか。

結局、数千年経っても人間そう変わらないんですね。髪や服はゆったりして、の部分は楽なカジュアルウエア着用で実践できそうです。個人的にユニクロのエアリズムコットンのシャツは肌触り良し、通気性良しでお勧めです。

歳を重ねるごとに、体調管理の大切さは増すばかりです。また、一度体調を崩すと元に戻すのにも前より時間がかかる気がします。

どうぞ”ゆったり”過ごす時間を確保し、健やかにお過ごしくださいませ。

ABOUT ME
FPとうか
1級ファイナンシャル・プランニング技能士・社会保険労務士試験に合格 TOEIC915点取得 会社員として働きながら、お金や働き方に関する情報を発信中。「人生後半の不安をなくすお金と制度の知識」をモットーに、50代シングル会社員の方々に向けて、老後資金・年金・孤独対策・終活・働き方の情報をお届けしています。 生命保険会社や外資系IT企業での人事業務、社会保険労務士事務所での勤務を通じた実体験と、資格を活かした「具体的で実践しやすい情報」をお届けします。

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