色々な原因で株価は急に上がったり下がったりします。
リーマンショックや新型コロナでの株価暴落、また近年でも2024年8月に史上最高の下落幅を記録しました。
また、2025年4月にも米国の関税政策のおかげで大幅下落、翌日には大幅上昇したりとなかなかの荒れっぷりで、日経平均などのニュースを見ては心穏やかでない方もいらっしゃるかと思います。
個人的に、基本投資にはビビりですが、長年細々と続けてきたせいか、やはり慣れも出てきます。必ず大幅に上がったり下がったりと荒れる時はあります。
そのような時、長期で運用する個人投資家はどのようにすれば良いのか考えてみました。
AIが出した5つのアドバイス
試しにAI(Copilot)に、「株価の変動が激しい時は長期で運用している個人投資家はどのようにすれば利益が出るでしょうか」と聞いてみました。その解答が以下5つのポイントです。(注:5つのポイントと下線の部分はAI解答箇所です。)
- 冷静さを保つ
- 積立投資を継続する
- 分散投資を行う
- リスク許容度を見直す
- 長期的な視点を見直す
1.冷静さを保つ
株価の急落や急騰に動揺せず、感情的な判断を避けることが重要です。短期的な変動に一喜一憂せず、長期的な視点を持ち続けましょう。
そちらはまさに同感です。短期で売買されている方でしたら損切りなども検討する必要がありますが、長期で運用されている方は上がるときも下がるときもある、と落ち着きを持つことをお勧めします。
経済ニュースはチェックしつつも、個人の残高は一時期あえて見ないで目先の仕事に集中して日々を過ごすのも一つの手段です。
2.積立投資を継続する
株価が下がっている時期は、安く買えるチャンスと捉え、積立投資を続けることで平均購入単価を下げる効果が期待できます。
こちら、投資を始めたばかりのリーマンショック時、積立をストップしてしまい後で失敗したな・・と後悔しているポイントです。半額の設定でもいいから積み立て続ければ良かったと思っています。
現在はつみたてNISA口座で自動積立の設定なので、そのまま淡々と積み立てをしております。
3.分散投資を行う
投資先を複数の資産や地域に分散することで、リスクを軽減し、安定した運用成果を目指します。
NISAの制度が変わった2024年度から、一番人気の投資信託、俗にいう「オルカン」は既に分散投資ですが、その中身は米国企業の割合が多かったりします。
例えば新興国メインの投資信託、あるいは債権系(国債、社債など)も少しだけ入れてみるなどの検討もアリだと思います。
また金なども検討されるのも良いと思っています。個人的には新型コロナウイルスの蔓延で株価急落の折、ウクライナでの戦争など世の中が不安定になるときは、金の値段が上がる傾向で、株価とは違う値動きをしますので心のお守り状態でした。こちらもコツコツ積み立てています。
4.リスク許容度を見直す
自分のリスク許容度を再確認し、必要に応じてポートフォリオを調整することも大切です。
株価乱高下のニュースを見て、自分の口座の金額が目減りしているのを見てメンタル的に持たない・・と思われた方は、株中心ではなく、貯蓄や債券系を増やすなど検討されても良いかと思います。
ちなみに公的年金を運用する独立行政法人「年金積立金管理運用独立行政法人(俗にGPIF)」のポートフォリオは、安定的な運用を目指すため、国内債券・株式、海外債券・株式の4資産がそれぞれ概ね各25%(上下6~8%の乖離許容幅有)の保有を目指し、運用しています。
分散投資の教科書的なポートフォリオですので、”〇年で億り人!”的な短期で派手な利益を得られる方法ではないですが、GPIFのHPなどで投資先などを研究、目安とするのも一つの手段です。
5.長期的な視点を持つ
過去のデータでは、株価は長期的に回復する傾向があります。短期的な下落に惑わされず、目標に向けて運用を続けることが成功の鍵です。
もしも個別株で、企業不祥事などが原因の株価下落には株価が回復するかはケースバイケースですが、平均株価を買うような投資信託であれば、一時的に基準額が下がっても長期的には回復する傾向があるな、という実感はあります。
個人的な経験では、リーマンショック時は元の基準額に戻るまで数年かかりました。それをじっと待てたのは、単純に損切りができない性格というのもありますが、日々働いていて給与が入ってきたので、目先の生活には支障がなかったからだと思っています。
そして3つの追加アドバイス
- 市場にとどまること、そして安く買うこと
- 元手も準備
- レバレッジ系はお勧めしません
追加1 市場にとどまること、そして安く買うこと
「市場にとどまること、そして安く買うことだ」こちらはかの有名なウォーレン・バフェットのアドバイスです。
時々訪れる株価暴落を「バーゲンチャンス!」と思えるようなメンタル強者になれれば、長期的にはさらに利益を上げられる可能性があります。
これを身をもって知ったのは新型コロナウイルス蔓延で株価が暴落した時です。その時に思い切ってS&P500の投資信託に追加投資をしてみたところ、結構なプラスのリターンを得られました。
投資ビビりにはかなりの勇気でしたし、”〇年で億り人!”的なアグレッシブ系の方からは、鼻で笑われそうな大した金額ではないですが、2024年8月の日経平均株価が急落した折も、ほんの少しだけ追加投資ができるくらいのメンタルになれました。
追加2 元手も準備
追加投資をする際には多少のお金が必要です。こちらも貯蓄で「3-6か月の生活資金」の他に、あらかじめ追加投資用の資金を確保しておき、そこから追加投資をするようにしましょう。
最後の砦的な生活資金用の貯蓄を投資に回して、さらに株価が下がるとメンタル的にやられます。例え会社に勤めていて毎月安定収入があったとしても、急な病気やケガもありえますので、生活資金は必ず残しておいてください。
「投資は余裕資金で」これは鉄則です。追加投資の資金が手元にない時は見送りでいいのです。
追加3 レバレッジ系はお勧めしません
レバレッジ(Leverage)とは「てこの原理」という意味ですが、金融業界でレバレッジといった場合には、借り入れを利用することで、自己資金のリターン(収益)を高める効果が期待できることを指します。
株の取引では信用取引などが該当しますが、レバレッジ効果で儲けたときは大きいものの、株価下落時のダメージもあまりにも大きいです。
投資はあくまでも自己責任です。レバレッジ系は最大の損失を出しても人生を詰まない程度はどのくらいかを試算し、その金額が無くなる事態となっても仕方ないと腹をくくってから始めてくださいませ。
しつこいようですが、投資のビビりは株であれFXであれレバレッジ系はお勧めできないです。自分の手持ち資金以上の損失リスクのある代物には恐ろしくて手を出せません。