学びとキャリアの再設計

FP1級合格への道⑮ 勉強やり直すなら(1級学科編)|短期合格を目指す勉強法と課金の判断基準

FPをもう一度勉強するとしたら…合格済とはいえ、あの学科対策の大変さを思い出すと正直ちょっと躊躇します。

前回ご案内しましたように、まずはご自身の仕事、ご家庭の状況、健康状態をチェックし、腹をくくって1級学科試験に臨んでください。

私の場合、1級学科試験への挑戦は「なんとなく勢いで受けた」ものでしたが、実際には泥沼に片足を突っ込みかけました。たまたま仕事がそこまで多忙ではなく健康面に恵まれていたため、なんとか勉強法の情報を集めて立て直しをし、乗り越えられたものの、状況次第では失敗していたと思います。

なぜFP1級を受けるのか、自分に問いかけてみる

FP1級は、2級までとはレベルがまったく違います。知識量も難易度も段違い。例えるなら、3級は平らな草原、2級は山の石段、1級は鎖場のある、時折素手でよじ登る岩山といったところです。心構えがないと道半ばで動きが取れなくなります。

だからこそ、「なぜ1級を目指すのか」という覚悟を持つことが重要です。つらくなったときに、それが支えになります。

1級学科は「短期決戦」がカギ!その前に状況確認を

FP試験は法改正の頻度が高く、情報がすぐに古くなります。そのため学科試験は短期間で集中的に終えないと、泥沼にはまってしまう危険性があります。

FP1級学科試験は他の難易度高めの試験(社労士や行政書士など)と違って、年3回受験のチャンスがあるところが強みです。目安は3か月〜1年以内(1〜3回の受験)での合格が理想です。

チェックすべき生活状況

学科試験の試験勉強中はとにかく集中したい期間が少なくとも数か月以上は必要です。FP1級学科試験に臨む前に、これから約半年~1年程度のご自身の状況を確認してください。

  • 健康状態は良好か?
  • 家族に介護やサポートが必要な人はいないか?
  • 業務が繁忙期ではないか?
  • 転職・転居など大きなイベント予定は?

これらを確認せずに勉強を始めると、体調を崩したり人間関係に支障が出るリスクがあります。

FPキャンプで「時間を買う」戦略

おそらくFP1級学科受験者は、日々忙しい社会人の方が多いと思います。もし環境が整っているなら、短期集中のために「課金による時短」を強くお勧めします。

もちろんテキスト+過去問だけの独学で短期間で合格する方もいらっしゃいますが、私のお勧めは「FPキャンプ」一択です。過去問や学習計画の立て方など、プロが精査した物を使わせていただく方が効率よく合格に近づけそうです。

おすすめ教材セットと課金の目安

  • FPキャンプ(動画・演習・学習計画ガイド付き):月額5,478円(※2025年中の本リリース後は10,978円)
  • FP1級ドットコム(スマホ対応、一問一答):年額4,900円 (月額980円)
      ※実技試験対策でも使えますので、年間メンバーシップがお勧めです。
  • 市販テキスト+問題集(TEPPEN or 合格テキスト):約10,000円
  • ビジネス教育出版社の模擬試験:約4,000円
      ※法改正などもありますので、最新の物を購入しましょう

合計目安額:約50,000〜80,000円(受験料除く)

スマホ学習+紙の併用で効率化

通勤時間やスキマ時間はスマホを活用すると便利です。FPキャンプ動画とFP1級ドットコムの一問一答をやりましょう。
自宅では紙ベースの問題集とテキスト・動画での復習で、反復学習を進めましょう。

解答記録法のお勧め:問題集で解いた問題は、Excelなどで作成した一覧表に「〇(理解済)、△(要確認)、×(不正解)」で印をつけて管理します。

「△、×の解答」は翌日復習することで、記憶の定着が図れます。また、繰り返して解くうちに苦手な科目も洗い出されてきます。

時間管理と健康管理も戦略のうち

1級学科試験対策は、時間との戦いです。飲み会や旅行などの誘いは影響のない範囲で受けつつも、自ら誘うのは我慢しましょう。日々YouTubeやSNSを見る時間などは最小限にし、「時間ドロボウ」の排除が必要です。

ただし、ストレスを溜めすぎないよう、人間関係を損なわないよう大切な人の記念日はきちんと祝うなど、息抜きと人間関係のメンテナンスも大切にしてください。

また、勉強に集中できるとつい就寝時間を超えてしまうこともあります。睡眠時間の確保も忘れずに、無理のないスケジュールを立てましょう。

チャンスは年3回。健康第一で挑もう

FP1級学科試験は年3回あります。万が一、体調や仕事の都合で見送っても、次のチャンスはすぐ来ます。その回の合格はあきらめたとしても、受験の申し込みをしていて試験会場に行ける状態であれば、会場の様子を体感するために足を運んでみてください。

大切なのは「元気があれば何でもできる」の精神です。焦らず、無理せず、自分に合ったタイミングで挑戦しましょう。

次回は、無事に学科試験を突破した後、実技試験をやり直すとしたらどう対応するのかについてご案内します。

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FPとうか
1級ファイナンシャル・プランニング技能士・社会保険労務士試験に合格 TOEIC915点取得 会社員として働きながら、お金や働き方に関する情報を発信中。「人生後半の不安をなくすお金と制度の知識」をモットーに、50代シングル会社員の方々に向けて、老後資金・年金・孤独対策・終活・働き方の情報をお届けしています。 生命保険会社や外資系IT企業での人事業務、社会保険労務士事務所での勤務を通じた実体験と、資格を活かした「具体的で実践しやすい情報」をお届けします。

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