前回は日々の勉強習慣をご案内しましたが、今回は直前期の対策法をお知らせいたします。FP試験は1月・5月・9月に実施されますが、直前期には年末年始・GW・お盆など、社会人でも時間を確保しやすいタイミングがあります。
私自身、1級試験(1月後半が受験日でした)に向けた直前の年末年始は、これまでのようにドラマを一気見したり旅行を楽しむ余裕はなく、必要な大掃除以外の時間は勉強モードに完全シフト。ここで最後の“ひと伸び”を実感できた対策を紹介します。
長期休暇を学習ブースト期間に活用
まとまった時間がとれる休暇期間には、以下のような集中対策を行いました:
- 模擬試験(2回分)
- 過去問(直近3回分)
- 自作の暗記メモを作成し活用
新しい教材に手を出さず、手元の問題がきちんと解けるよう、これまで使ってきたテキスト・FPキャンプの課題に絞って繰り返し復習する方が、記憶の定着に効果的です。
模試・過去問で“時間配分”に慣れる
本番形式を意識して、午前に基礎編・午後に応用編という流れで実施。2週目以降は時間をやや短く設定し、問題ボリュームに目と頭を慣らすトレーニングも行いました。
本番では「見たことがない問題が出る」ことで多少動揺したり、読み解くのに時間がかかる可能性があります。それを前提に、負荷をかけた演習で耐性をつけることが重要です。
正答状況は記録し、「〇=理解OK/△=理解不十分/×=ミス」と進捗管理。模試を5周+苦手箇所の集中復習で仕上げました。
マイ暗記メモを自作!
苦手な数字(保険の全損・半損の割合、扶養控除額など)は、A4用紙を半分に折って小冊子にし、手書きで暗記メモ化。フリーハンドの表でも自分で書くと記憶が定着する気がします。
見栄えより記憶! 試験当日も持参し、最後の確認に使いました。どのみち法改正などがあれば合わせて更新をしないといけない知識なので、試験の当日数時間だけ覚えていればOKと割り切る姿勢も大切です。
ご褒美ルールで集中力UP
勉強の合間に「推しドラマ」「甘いもの」「ビール」など小さなご褒美を設定。
- 午前2時間 → ドラマ1本
- 午後2時間 → スイーツ
- 夜2時間 → ゆったり入浴、ビール、ドラマ1本
がっつりゲームや映画だと記憶が上書きされる感覚があったため、短時間&軽めの娯楽に留めました。週末に一通りのノルマをこなし、入浴後のビールを飲みつつドラマを見る時間はなかなかの解放感でした。
最後のひと伸びは“粘り”がカギ
直前期の模試の出来が微妙で焦った時期もありましたが、反復+復習+記録を信じて取り組み続けました。
実技は「手が覚える」レベルまで解き込み、学科は繰り返し+苦手整理で精度を上げるのがコツ。
試験直前こそ焦りや不安も増しますが、「あと一押し」の工夫が合否を分けます。ぜひ、ご自身のペースで粘りを大切にしてください!
次回は学科試験当日の体験談と、お勧め対策をご案内いたします。