FP1級の最大の難関である、学科試験。前回は直前期のまとまった休みの際の対応策をご案内しました。
当日のパフォーマンスを最大化するには、試験直前の過ごし方や、持ち物の工夫が大切です。今回は、私が実践した心身の整え方、試験会場での集中力を維持するためのコツをご紹介します。
心身ともにベストな状態で会場へ
どれだけ対策しても、当日の体調や気分によっては本来の力が出せないこともありえます。集中力を欠いてしまい、わずか数点で学科合格を逃してしまったら、せっかく何か月も準備しただけに非常に残念です。だからこそ、「整える力」も実力のうち。私が特に意識していたのは次の5点です:
- 睡眠: 問題演習よりも「記憶の定着」に有効。前日は数字の暗記メモを見て早めに就寝
- 食事: 胃腸に負担をかけない。冷たい物や古い食材は避け、下痢や腹痛リスクを減らす
- お酒: 試験数日前からは控えめに。終わった後の楽しみに取っておく
- 疲れ目・肩こり: ストレッチや目の体操(「∞」を描く)でリセット。特にPC・スマホの多用者は要注意です
- ウイルス対策: 試験直前は人混みを回避・手洗いうがい徹底。感染症リスクを最小限に
さらに、試験数日前からは精神的ストレスを避けることも意識しました。大事な話し合い・揉め事は試験後にしましょう。気持ちが乱れると、睡眠や集中力に悪影響が出てしまいます。
試験当日の持ち物と集中力を高める工夫
受験票・筆記用具・電卓といった必須のアイテム以外に、私が当日試験場に持参して役立ったものをご紹介します。
服装
- 空調対策を意識して「脱ぎ着しやすく・締め付けが少ない」服を選ぶ
- 寒さ対策:カーディガン、ストールなど首を保温できるもの、足首まで覆う靴下
- 暑さ対策:Tシャツやセーター+羽織れるアイテム
暑さ寒さ対策いずれにしても「脱ぎ着がしやすい恰好」が良いのかな、と思います。お洒落より快適さ優先で選ぶのがお勧めです。
飲み物
水分補給に私は「メグスリの木」+ほうじ茶のブレンドティーを煮出して持参しました。直前にペットボトルのお水やお茶をコンビニや自販機で購入するので十分かとは思いますが、普段飲み慣れないものは当日は避けて、おなじみの物にしましょう。
昼食&おやつ
満腹状態も空腹状態も試験中のコンディションに影響があります。そのため量は程々が良いと思います。また、大量の試験問題を読むだけでも普段と比べて短時間で脳のエネルギーを消費しますので、当分補給グッズ(チョコレート、飴、ラムネなどで好きな物)があると良いかなと思います。
- 満腹になりすぎない軽食(卵サンド、プロテインバー、おにぎりなど)
- 会場周辺のコンビニでの混雑に備え、事前に購入して持参
- 糖分補給にラムネや生姜糖などを小袋に。試験直前に一粒口に入れて脳を起動
生姜は体を温める効果もありますので、「血流アップ+糖分」が補給できてお勧めです。
心安らぐアイテム
お守り、推しのグッズ、ペットの写真など。見て気持ちが落ち着くものを1つだけ持参すると安心感が違います。
私は、秩父・三峰神社で購入したお守りを持参。「ここまで努力してきた自分を支えてくれる存在」として大切にしていました。
もちろん試験会場にそぐわない物(巨大なグッズとか)を持参したりする人はいないと思いますが・・他の受験者の集中を削がない配慮もしましょう。
まとめ:試験当日は「整えて挑む」が合言葉
いよいよ本番。直前期に頑張ってきた皆さんにとって、最後に大切なのは「最高のコンディションを整えて挑むこと」。
次回は、実際に試験会場で直面した“予想外の出来事”や、本番当日のリアルな体験談をお届けします。