FP1級の学科試験。前回は直前期の準備についてお伝えしましたが、今回は試験当日のリアルな体験談をお話しします。

資格試験にはある程度慣れているつもりでした。FP、TOEIC、社会保険労務士、簿記、年金アドバイザー、秘書検定…。

社会人になってから数多くの試験を受け、TOEICに至っては一時期連続して、10回以上は受験した経験もあります。

今回のFP1級学科試験会場も、前回のFP1級学科やTOEICで訪れたことのある馴染みの会議施設。アクセスも雰囲気も分かっている――はずでした。

しかし、当日は明らかに今までとは違う空気が流れていました。

FP1級学科試験会場に漂う異様な緊張感

会場に入った瞬間、FP2級までとはまったく異なる緊張感を感じました。とにかく張りつめた空気を感じます。

FP1級学科は9月に一度受けていましたので、前回もそうだったなぁと思い出しました。
ダメ元で受験し、会場の雰囲気を感じておいて良かったのかも。

空席が目立つ試験会場

まず目についたのは、予想以上に空席が多いこと

FP1級は受験料も高額です。それでも欠席が目立つということは、途中で諦めた人、体調不良の人も少なくないのでしょう。

個人的には隣が空いている方が集中しやすいので助かりますが、それ以上に「試験を実際に受けに来る人も限られている」という現実を突きつけられました。

FP1級学科試験の席ガチャは運次第

席を見つけたたら、会議用テーブルの左側に別の受験生が座っていました。

左隣の方は、おそらく50代くらいの普通のビジネスマン風の男性。
シャツにセーター、チノパンのカジュアルめな服装で、第一印象に違和感はありませんでした。

隣席に座っていたのは“猛者”だった

……が、ふと男性の足元を見ると裸足。(※1月の試験です)靴は近くに転がっています。

さらに、床には黄色い液体の入った2リットルのペットボトル。どう見てもお茶ではない色でした。

裸足や大きなペットボトルの準備は、それなりの回数の受験で進化した、独自の受験スタイルとお見受けしました。

そして試験が始まると、左側より強烈な事象が次々と起こります。

  • 電卓を叩く強烈なタップ音
  • 謎の黄色い液体をやたらと飲む (トイレは大丈夫なのか・・?)
  • 猛烈な消しゴムアクションで机が揺れる

電卓音が大きい、などキャラが濃いめの受験者(通称”試験の猛者”)の話は聞いたことがありました。

前回、9月の学科試験でも確かに遠くで電卓音が響きわたっていました。

しかし、机ごと揺れる消しゴムアクションは完全に初体験です。
基礎編ではマークシートがずれてしまい、応用編では計算式を書き直す羽目に。

正直、過去最高レベルで過酷な試験環境でした。席ガチャ、大当たりです。

FP1級試験会場で心を支えた言葉

そんな中で、私を救ってくれたのがFPキャンプの動画で、事前に刷り込まれていた言葉でした。

「試験会場には“猛者”がいる」

あらかじめ聞いていて、前回の学科試験でも遠くにそれらしき人もいましたので、「想定外ではない」と自分に言い聞かせることができました。

特に印象に残っていたのが、FPキャンプのFP僧侶・とやまさんのメッセージ。

深呼吸をしましょう
積み重ねた努力は裏切りません

試験中、机が揺れるたび、またペットボトルの黄色い液体が視界に入るたびに「深呼吸 → 気持ちをリセット → 問題文に集中」。これを何度も繰り返しました。

午後の応用編では、初見問題に執着せず、計算ミスや記入漏れを防ぐことを最優先。

揺れる机のせいで解答用紙のマークシートや計算式の書き直しもありましたが、それに負けないよう、解答用紙をしっかり押さえて書き続けました。

FP1級学科試験で感じた手応えの正直な感覚

試験中の感覚は、決して「できた!」ではなかったです。

  • これは正解だろう、と思えそうな問題: 4割
  • 自信はないが、合っているかも・・?な問題: 2割
  • 一応解答したが自信がない、あるいは初見の問題: 3割

「これは受かったな」という達成感はまるで無し。

ただ、時間ギリギリまで問題文を良く読む・計算を確認する・回答位置が間違えていないか見直すことだけを徹底しました。

とりあえず、「書けるところは全て書いた」といったところです。

FP1級合格を信じさせてくれた努力の痕跡

試験当日、持参した電卓。FP1級対策用に新調した物なのに、たった数ヶ月で「=」キーはすでに半分剥げていました。

家には分野別に分解したテキスト。勉強机の上には、意味もなく積み上げた解答用紙の山。(A4の裏紙にびっしり〇×や解答式を記入したものです。)

それらを思い出したとき、これだけ頑張ったのだから今回の結果がどうであれ、まぁいいや、と不思議と心が落ち着きました。

ダメだったら次の機会に頑張るか、と半分あきらめの境地で試験終了のアナウンスを聞きました。

次回は学科試験後の脱力から、次にとったアクションについてご紹介します。

まとめ(+おすすめアクション)

FP1級の学科試験では、知識だけでなく粘り強さも試されます。

想定外の事態が起きても、積み重ねた努力は、必ずあなたを支えてくれます。
目をつぶり、深呼吸して小さくリセットしながら、問題文を改めてじっくり読み、計算式や解答をチェックしてください。

おすすめアクションの一言:
「当日の席ガチャ運も含めて、合格力」「現時点でやることはやった」と腹をくくりましょう。

この記事は個人の経験に基づく内容です

本記事の内容は、筆者個人のFP学習・受験経験に基づいています。最適な勉強法や試験対策は人により異なります。

最新の試験制度・出題範囲・受験要項については、必ず公式情報をご確認ください。

この記事を書いた人

FPとうか
ファイナンシャルプランナー1級/社会保険労務士試験合格者。
50代シングル会社員向けに、老後資金・働き方・学び直しなど
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