FP1級合格への道④|教材迷走の果てに掴んだ“蜘蛛の糸”とは?
FP1級学科に挑戦して直面した教材迷走
前回、FP1級学科の受験資格を満たしていると分かり、軽い気持ちで学科試験への挑戦を決めた私。しかし、ここからが本当の試練でした。
教材が見つからない、問題が難しすぎる、合格までの道筋が見えない──。いわば「教材迷走・難易度・情報不足」という三重苦に直面し、FP1級は勉強量だけでなく情報戦でもあると痛感することになります。
FP1級テキストが見つからない問題
まず最初につまずいたのが、FP1級のテキスト選びでした。いつもの感覚で書店に行ってみたものの、FP1級向けのテキストがほとんど見当たりません。
調べてみると、私が3級・2級で使っていた「史上最強のFP」シリーズには、そもそも1級テキストが存在しないことが判明。さらに、かつて定番だったきんざい公式テキストも2023年に出版中止となっており、完全に出鼻をくじかれました。
その時点ではまだ「ビジネス教育出版社」が後継教材を出していることを知らず、選択肢が見えないまま不安だけが膨らんでいきました。
FP1級教材として選んだTACテキスト
最終的に私が選んだのは、資格試験では定評のあるTACのFP1級テキストと過去問題集でした。
6科目に分冊されており、通勤時の持ち運びには便利。
ただし、文字は細かく説明は非常に専門的で、「これは本当に日本語だろうか?」と感じるほど難解な表現が続いたかと思えば、知りたい箇所が1行だけのあっさりした解説だったりします。
後から思えば、TAC教材は講座受講を前提にした教材だったのかもしれません。独学でいきなり取り組むには、かなりハードルが高い内容でした。
FP1級問題集1周目で心が折れかけた話
TAC問題集の1周目は、まさに”泥沼”でした。体感での正答率は、偶然の正解も含めておおよそ30%程度。
比較的理解でき、解けていたのは、人事・社労士事務所の業務経験が活きる年金・社会保険分野や、給与計算に関係する税金部分のみ。それ以外の分野は、解説を読んでも意味が分からない状態が続きました。
それでも「とにかく一度は最後までやり切ろう」と自分に言い聞かせ、約1.5か月かけて無理やり完走。今思い返しても謎のド根性でした。
この時点で、「今までのように何周解いても絶対に合格できない」とはっきり悟りました。
既に約1.5か月間費やしていたせいか、ここで心が折れて勉強を止めていても不思議ではない状況でした。
その一方、”今更止められない”と変な意地にもなっており、他の方法を模索することになります。
FP1級は情報戦だと気づいた瞬間
今更ながら、ここで「他の人はどうやって勉強し、合格したのだろう?」と、ネットでの情報収集を始めました。
(それまでFP3級、2級の申し込みや試験日のチェックにFP協会のHPにアクセスしただけでした。)
それまで勉強にインターネットを使った経験は英会話程度でしたが、FP試験関連の情報量の多さに驚かされます。FP1級は情報戦だったのです。
YouTubeで出会ったFP1級の現実
まず出会ったのが、YouTubeのほんださんの動画でした。
冒頭で語られた「FP1級は泥沼です」という言葉に、すでに沼にはまっていた私は強くうなずくことに。
3級から1級まで、各科目を丁寧に解説する動画が揃っており、「独学でも理解できる入口がある」ことに初めて気づきました。3級からこれを使っていれば・・!
たまたま「FPキャンプ」のテスト版が始まっていたのもラッキーで、迷わず参加しました。特に応用編の計算問題の解説動画は救世主でした。
FP1級ドットコムで学習効率が激変
さらに大きな転機となったのが、「FP1級ドットコム」という一問一答形式の学習サイトです。
スマホで手軽に学習でき、通勤時間がそのまま勉強時間に変わりました。FP3級から1級まで対応しており、「問題集を持ち歩かなくていい」というだけでも、精神的な負担が大きく減りました。
これもFP3級、FP2級版がある事を今更ながら知り、これを早く使っていれば・・!
FP1級学科の目標を1月試験へ切り替え
教材迷走と情報不足で消耗した1~2か月を経て、私は目標を9月試験から翌年1月試験へ切り替える決断をしました。
9月試験は、合格を狙うにはもはや間に合いません。そのため「本番の雰囲気を知るための予行演習」と位置づけて受験することに。
そちらも、ほんださんの動画でのアドバイスを見て決心しました。
学科試験の受験料8,900円(2023年当時)は決して安くありませんが、試験会場の様子を体感できたことは、次の試験の際、大きく役立つことになります。
FP1級学習準備で学んだ最大の教訓
この時期を振り返って思うのは、FP1級は「勉強量」以前に勉強法、テキストなど正しい情報にたどり着けるかどうかが合否への距離を左右する試験だということです。
もしこれから受験される方がいるなら、いきなり教材を買う前に、他の方の勉強法などネットでの情報収集から始めることを強くおすすめします。
次回は、ようやくFP1級沼からの蜘蛛の糸を見つけて抜け出し、再度立て直した試験勉強のルーティンなどをご紹介いたします。
まとめ(+おすすめアクション)
FP1級学科は、教材選びと情報収集でつまずくと一気に遠回りになります。
おすすめアクション:まずはYouTubeや学習サイト、体験談などで情報収集し、自分に合う教材や学習法を見極めてから学習を始めましょう。
この記事は個人の経験に基づく内容です
本記事の内容は筆者個人のFP学習経験に基づいています。
最適な勉強法や教材は人により異なりますので、最新の試験制度や出題範囲は必ず公式情報をご確認ください。
この記事を書いた人
FPとうか
ファイナンシャルプランナー1級/社会保険労務士試験合格者。
50代シングル会社員向けに、老後資金・働き方・学び直しなど
「これからの人生を整える情報」を発信しています。
●最初はTACを使っていましたが、ほんださん動画の情報で買い直したテキストです。
解説も私には分かりやすく、この問題集を何度も解きました。


