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公的年金は「保険」|50代が誤解しがちな仕組みと本質をわかりやすく解説

公的年金は実は保険|FPとうか アイキャッチ

はじめに:年金は大切な社会保障

公的年金は「将来もらうためのお金を積み立てている仕組み」と思われがちですが、実は“保険”として人生全体を支えてくれる制度です。

老後だけでなく、病気や事故、万が一のときに備えるための“生涯の安心”を提供してくれる大切な社会保障といえます。

今回は、公的年金の基礎を丁寧に整理しながら、「なぜ保険なのか」「50代の今こそ知るべき理由」をわかりやすくお伝えします。

読者のお悩み整理

年金について、こんなお悩みはありませんか?

  • 「年金って結局どういう仕組み?」
  • 「将来、本当に受け取れるのか不安」
  • 「独身の自分にもメリットはある?」
  • 「若い頃の未納があるけれど大丈夫?」
  • 「難しそうで、つい後回しにしてしまう…」

実は、公的年金を“保険”として理解すると、この不安がぐっと整理しやすくなります。

FPとうかの解説:公的年金は「人生のリスクに備える保険」

公的年金は、次の3つのリスクに備えるために作られた制度です。

【公的年金がカバーする3つのリスク】
① 老齢…長生きしても毎月の収入を確保する
② 障害…病気や事故で働けなくなったときの補償
③ 死亡…家族を残した場合のサポート

つまり、年金は「老後に備えるお金」ではなく、人生のさまざまなリスクに対応する総合的な保険なのです。
独身の方は③死亡のときは一部を除いてあまり関係がありませんが、②の障害はとても重要なセーフティーネットになります。

3つの加入区分:国民年金と厚生年金の違い

公的年金には、立場によって次の3つの区分があります。

  • 第1号被保険者:自営業・フリーランス・学生など。自分で保険料を納付。
  • 第2号被保険者:会社員・公務員。厚生年金に加入し、保険料は給与天引き(会社と折半)。
  • 第3号被保険者:第2号に扶養されている配偶者。保険料の負担なし。

意外と誤解されやすいのが、 「専業主婦(夫)=第3号」とは限らないという点です。

夫(妻)が自営業の場合は”第1号被保険者の配偶者”となり、第3号ではなく、第1号として保険料を納める必要があります。 こうした“見えにくい差”があることも、年金制度がたびたび議論される理由の一つです。

国民年金保険料は取り立てもある

「若い頃に納めていない時期がある…」と心配される方も多いのですが、国民年金保険料は次のように徴収されています。

▼納付率は近年上昇傾向

国民年金の保険料は納付方法、また徴収にも力を入れていて納付率は上昇しています。約10年で20%ほど改善されました。

  • 2010年:64.5%
  • 2021年:83.1%

まずは支払いしやすいよう、クレジットカードやスマホ決済での納付も可能になりました。お得になる前納割引制度もあり、2年分を前納すると約1か月分(17,000円)程度割引されたりします。

一方で、ある程度以上の収入があるのに未納が続く場合には、 文書 → 電話 → 個別訪問 → 強制徴収(財産差押え) という流れで対応が行われています。

経済的に厳しい場合は、保険料免除制度を利用できます。免除の期間は、国庫負担分の老齢年金は貰えます。ただし、「免除申請をしない未納期間」は計算に含まれず記録上大きな差になるので、必ず手続きは行いましょう。

定年が近づいたら、年金記録のチェックを

50代の方に最もお伝えしたいのが、“年金記録の確認”です。

  • 昔の勤務先が記録に反映されていなかった
  • 転職時の加入区分に誤りがあった
  • 若い頃の未納期間がそのまま残っていた

こうした“見落とし”は、将来の年金額にそのまま影響します。 特に、50歳以上から届く「ねんきん定期便」は、将来の受取額が記載されるため、現実的な計画を立てる大切な資料です。

注意点:年金は「払い損」ではない

ときどき、 「自分は払い損になるのでは?」 とご相談いただくことがあります。

しかし、公的年金は老齢・障害・死亡のどこかの場面で、必ず誰かが受け取る仕組みです。 損得で判断するというより、 「人生で起こりうるリスクを社会全体で助け合う保険」 と考えると理解しやすくなります。

特に人生100年時代ともいわれる昨今、本来喜ばしいことである長寿すらリスク要素となってしまいます。それをカバーしてくれるのは老齢年金で、生きている限り支払いがされるのです。

落とし穴:記録の見落としで受取額が変わる

特に独身の方は、自分の身を守る制度が限られます。 だからこそ、年金記録の漏れや誤りはしっかり確認し、誤りを発見した際はすぐに修正の手続きをしておきましょう。

ねんきんネットやねんきん定期便を活用し、 ・加入期間 ・保険料の納付状況 ・反映されていない勤務先の有無 を丁寧に見ておくことが大切です。

まとめ:年金は“安心して生きるための保険”。50代は見直しの好機

公的年金は「積立」ではなく、人生のさまざまな出来事に備えるための“保険”です。
50代は、記録の確認や将来の受取額のチェックを始めるのに最適な時期。

仕組みを知ることで不安が減り、老後の準備にも落ち着いて取り組めるようになります。 年金制度を上手に活用しながら、“安心できる未来”を一緒に作っていきましょう。

年金の仕組みを理解すると、老後資金の“減らし方・使い方”も見通しやすくなります。年金と貯蓄の関係は60の崖と準備⑥|資産の崖で整理しています。

この記事を書いた人

FPとうか
ファイナンシャルプランナー1級/社会保険労務士試験合格。
50代シングル会社員に向けて、定年・年金・退職金・働き方などの“将来の不安を減らす情報”を発信。
人事・社会保険業務の経験を活かし、暮らしに寄り添うお金の知識をわかりやすく解説しています。

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FPとうか
1級FP技能士/社労士試験合格。 50代シングルが抱えやすい “定年前後のお金・制度・働き方” をわかりやすく整理して発信中。 未来の不安をほどき、自分で判断できるヒントをお届けします。 ● 詳しいプロフィールはこちら ● X(更新情報はこちら):@fptouka

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