50代の暮らしとこころの整え方

年を取ったら必要な「お金・筋肉・友達」──定年後に本当に大切な3つの力

既に何年も前の話になりますが、新型コロナウイルスの流行により、世界中が突然活動停止した頃の話です。

”不要不急の外出”が制限され、私は家で断捨離やTVドラマの再放送、読んでいなかった本の消化などで過ごしました。今まで皆無だったリモートワークも始まり、出社日数も減り通勤電車も空いていて楽々。正直なところ、ストレスはゼロでした。

本当にエッセンシャルワーカーの皆様には申し訳ない暮らしをさせていただきました。

ただし、時折の買い物など必要以外は行き先のない毎日が続き、どこか退屈で、これからどうなるんだろう、と少しだけ不安もありました。

のんびり暮らし=健康悪化のリスク?

「なんだか定年後の生活みたいだな」と思っていたその生活は、実際のところ健康にはあまり良くありませんでした。多少の断捨離や掃除では日々の通勤での運動量には追い付かず、その一方で家飲みの量が微増しました。そして迎えた翌年の健康診断、分かりやすく数値(特に血糖値)はガクンと悪化したのです。

これはまずいと思い、前年より増えた通勤の時にはスニーカーを履いて早歩きをし、家飲みは日本酒をやめ、今まで気にもしていなかった「糖質オフ」飲料を選び、糖質を気にする食生活になりました…結果、翌年の健康診断の数値は改善しました。とは言ってもコロナ前の数値に戻っただけですが。

出勤し、オフィスで働くのは、意外と運動になっていたのだと実感しました。例えばトイレに行くだけでも、家とオフィスでは歩く本数がまるで違います。

働く意味が変わってきた

それまでは定年後継続雇用なんてとんでもない、と思っていたのですが、急に「のんびり」する生活になると、健康にも、社会的なつながりにも悪影響があると気づきました。

旅行は元々好きですが、頻繁に出かけていればお金が続きません。そこで思ったのです。「少し働く」という選択肢が、意外と最適なのではないか?と。

働けば、人とのつながりがあり、仕事で体や頭を動かせます。年金にプラスして、ちょっとした収入でプチ贅沢もできるかもしれない。これまで「働く=苦行」だと思っていた私も、定年を意識する年代になってようやく、仕事の意味を考え直すようになりました。

お金・筋肉・友達がすべての土台になる

昔TVで聞いた「年を取ったら必要なのは“お金と筋肉と友達”」という言葉。年を重ねた今、まさにその通りだと強く感じます。これはFP的な視点でもしっくりきます。

  • 金融資本(=お金): 安心した生活のために必要不可欠
  • 人的資本(=筋肉・健康): 活動的な毎日のために欠かせない
  • 社会資本(=友達・つながり): 心の健康と孤立防止に役立つ

AI(Copilot)に「老後に必要な3つの力は?」と聞いても、ほぼ同じ答えが返ってきました。つまり、これは万人共通の真理かもしれません。

現時点で3つとも揃っているのは働いているからです。辞めたら全て無くなる訳ではないですが、特に「人的資本」は加齢と共に間違いなく減っていきます。今から備えておかないと、と改めて思いました。

独身会社員が備えるべきこと

定年後に必要なこの三要素、「お金・筋肉・友達」をどう満たしていくか──特に独身会社員にとっては工夫が必要です。

特に社会資本(友達・つながり)は配偶者や子という要素が元から無い、ということが大きな違いです。その分つながりをもつ工夫が必要になります。もっと年齢を重ねた時の、いわゆる”終活”も、手を打っておく必要ありです。

どうこの三要素を保っていくかについては、これからもブログで、実体験を交えつつ具体策をお伝えしていきたいと思います。

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