FPとうか|1級FP技能士・社労士試験合格
主に50代シングル会社員の定年前後の“気になる不安”に寄り添い、
年金・暮らし・働き方・終活まで制度に基づき解説しています。
実務経験と資格に基づく、わかりやすい情報発信を心がけています。

シングルの定年前後は、ひとりだからこそ迷いやすいもの。
「シングル60ガイド」は、定年前後によくある疑問について、
100の質問と回答で整理したQ&Aシリーズです。
「正解を決める」のではなく、「自分で判断するための考え方」を大切に、
FPとうかの視点でわかりやすくまとめています。

シングル60ガイド|q047
定年後を見据えて、50代から副業はどう考える?

【結論ひとこと】
収入よりも、定年後も無理なく続けられる形かを重視します。

マナリス

最近、副業を始めた方がいいってよく聞くけど、50代からでも遅くないのかな?

とうぴよ

遅いということはないよ。ただ、お金を稼ぐことだけを目的にすると、続かないこともあるかも。

マナリス

じゃあ、何を基準に考えればいいの?

とうぴよ

定年後も続けたいと思えるかどうかかな。副業は収入づくりだけじゃなく、第二の働き方を試してみる機会にもなるよ。

副業は「定年後の予行演習」にもなる

副業というと、「収入を増やすための手段」というイメージを持つ方が多いかもしれません。

もちろん、その考え方も間違いではありません。

実際に毎月数万円でも収入が増えれば、老後資金づくりや家計のゆとりにつながります。

しかし、50代から副収入を考える場合は、もう一つ大切な視点があります。

それは、「定年後の働き方を試してみること」です。

会社員として働いていると、収入の多くは給与に依存しています。

定年後は、前回ご案内したように働き方を自分で選ぶ場面が増えてきます。

副業は、その準備期間として活用できます。

例えば、

  • SNSや動画などで特技を発信する
  • 講師や相談業を行う
  • 趣味を活かして収入を得る
  • 地域活動と仕事を組み合わせる

など、自分に合う働き方を少しずつ試すことができます。

副収入づくりは、お金だけでなく「定年後の居場所探し」という意味もあるのです。

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会社で副業を認められているかは要確認

前提として、現在会社員の方にお伝えしたいのは「会社で副業は認められているのか」の確認は必要です。

おそらく就業規則にその旨記載されていると思います。

世間では副業・兼業を認める流れとなり、厚生労働省でも
ガイドラインを出しています。

ただ、「何をやるか」も慎重に検討してください。

  • 趣味が高じて講師をしている
  • 手作りの品を売ってほしいと頼まれた

といったパターンであれば、会社もNGとの判断は出さないと思います。

しかし会社で得た情報やスキル、顧客情報をもって副業することは、重大な就業規則違反となる可能性もあります。

副業を本格的に始める前に必ず確認しましょう。

副業の考え方の選択肢

パターン① 収入アップを目的に始める

副業の最も分かりやすい目的は収入の増加です。

毎月の貯蓄額を増やしたり、老後資金の不足に備えたりできます。

ただし、収入だけを目標にすると、負担の大きな働き方になりやすいことがあります。

本業との両立が難しくなれば、かえって生活のバランスを崩してしまうこともあります。

場合によっては家計の見直しや投資を検討する方が、
(投資そのもののリスクはありますが)
資産を増やす近道かもしれないです。

パターン② 定年後の仕事探しとして始める

定年後も続けられる仕事を探す目的で副業を始める考え方です。

この方法のメリットは、失敗しても現役時代の収入があることです。

会社員のうちに試してみることで、自分に向いているかどうかを確認できます。

実際、社労士事務所時代には定年後を意識して
夏休み期間中などにインターン的に働く方がいらっしゃいました。

すぐに収入にはつながりませんが、将来のライフワーク探しとして考えると、それ以上の価値が見つかることもあります。

パターン③ 副業にこだわらない

すべての人が副業を始める必要はありません。

十分な老後資金の見通しがあり、定年後も継続雇用や再就職を考えている場合は、無理に副業を増やさなくてもよいでしょう。

大切なのは、「最近始める人が増えたから」ではなく、自分の目的に合っているかどうかです。

50代シングル会社員向けポイント

50代シングル会社員の場合、副業は単なる収入源以上の意味を持つことがあります。

例えば、

  • 会社以外の人間関係を作る
  • 新しいスキルを身につける
  • 定年後の居場所を見つける
  • 自分の強みを再発見する

といった効果です。

また、定年後にいきなり独立や新しい仕事を始めるよりも、会社員のうちに小さく試しておく方がリスクは小さくなります。

そのため、副業を考える際は、

「いくら稼げるか」も大事ですが、

「定年後も続けたいと思えるか」

という視点で検討すると良いでしょう。

  • その副業は、65歳以降も無理なく続けられそうですか?
  • 収入以外に、自分が楽しさややりがいを感じられる要素がありますか?

よくある誤解・注意点

誤解①: 副業は大きく稼がないと意味がない

副業の価値は収入額だけではありません。

月数千円や数万円でも、新しい経験や人とのつながりが得られることがあります。

定年後の選択肢を広げるという意味では、小さなスタートにも十分な価値があります。

誤解②:副業を始めれば老後不安は解消する

副業だけで老後の問題がすべて解決するわけではありません。

年金、貯蓄、定年後の働き方や住まいなどを含めて検討することが大切です。

副業は、その中の一つの選択肢と考えましょう。

※この記事では制度の細かい例外までは扱いません。
判断の軸をつかむことを目的としています。

まとめ

【今回のポイント】
収入額よりも、定年後も無理なく続けられる形かを重視します。

50代からの副業は、単に資産を増やす目的だけではありません。

定年後の働き方や生き方を試してみる機会にもなります。

そのため、

  • どれだけ続けられるか
  • どれだけ楽しめるか
  • その先に、どれだけ稼げそうか

という視点で考えてみることが大切です。

今すぐ大きな成果を求める必要はありません。

まずは興味のある分野を小さく試してみることから始めてみましょう。

それが将来のライフワークにつながる可能性もあります。

👉 次に読むQ&A: q048 定年後のアルバイトや短時間勤務、メリットと注意点は?

について整理します。無理なく働き続けるための選択肢を考えていきましょう。


この記事を書いた人
FPとうか

1級FP技能士/社会保険労務士試験合格者。
50代シングル会社員向けに、老後資金・働き方・学び直しなど、
「これからの人生を整えるための情報」を発信しています。

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