DBとは?受け取り方の違いは?|シングル60ガイド
主に50代シングル会社員の定年前後の“気になる不安”に寄り添い、
年金・暮らし・働き方・終活まで制度に基づき解説しています。
実務経験と資格に基づく、わかりやすい情報発信を心がけています。
シングルの定年前後は、ひとりだからこそ迷いやすいもの。
「シングル60ガイド」は、定年前後によくある疑問について、
100の質問と回答で整理したQ&Aシリーズです。
「正解を決める」のではなく、「自分で判断するための考え方」を大切に、
FPとうかの視点でわかりやすくまとめています。
会社の制度にDBって書いてあったんだけど、これって何のこと?
確定給付企業年金のことだね。将来もらえる金額を会社があらかじめ決めている年金制度なんだ。
退職金とは違うの?
似ている部分もあるけど、受け取り方や仕組みが少し違うんだよ。
DB(確定給付企業年金)とはどんな制度?
DB(確定給付企業年金)は、企業が従業員のために用意する企業年金制度の一つです。
大きな特徴は、将来受け取る給付額があらかじめ決まっていることです。
つまり、
- 会社が一時金や年金の給付額を約束する
- 運用の責任は主に会社側が負う
という仕組みになっています。
この点が、DC(確定拠出年金)との大きな違いです。
退職金との関係
企業によっては、DBが退職金制度の一部として運用されていることがあります。
そのため、
- 退職金として一時金で受け取る
- 企業年金として分割で受け取る
といった選択ができるケースもあります。
年金の受け取り方も、例えば終身、あるいは●年確定など
様々な選択肢があります。
会社ごとに制度内容は異なるため、
自分の勤務先の制度を確認することが重要です。
DBの主な受け取り方
DBの受け取り方は、主に次の2つです。
① 一時金として受け取る
退職時などに、まとまった金額として受け取る方法です。
そのため、定年退職の場合は退職所得控除の対象になり
税優遇が受けられます。
② 年金として受け取る
一定期間にわたって、年金として受け取る方法です。
この場合、
- 毎月の収入として受け取れる
- 老後の生活費として使いやすい
という特徴があります。
一方で、税金の扱いが一時金とは異なります。
金額の多少にかかわらず、「年金額×7.6575%」の所得税が源泉徴収されます。
50代シングル会社員向けの視点
会社に企業年金の制度がある場合、
老後の収入は次の3つが主になります。
- 公的年金(国民年金、厚生年金)
- 会社の退職金制度の年金受取(DB、DCなど)
- 私的年金(iDeCoや個人年金保険など)
シングルの場合、この組み合わせが生活設計に大きく影響します。
そのため、
- 退職金制度の有無、種類
- 受取方法(年金で受け取れるか?)
- 年金の受給開始年齢
を確認しておくことが大切です。
【判断のヒント】
- 勤務先にDB制度があるか確認しましたか?
- 一時金と年金、どちらの受け取り方が生活に合いそうですか?
制度を理解しておくことで、退職後の収入計画が立てやすくなります。
よくある誤解・注意点
誤解①:企業年金はどの会社にもある
企業年金制度は会社ごとに異なり、定めがない場合もあります。
また、DB、DC両方の制度がある会社、片方のみ定めている会社もります。
まずは自分の会社の制度を、規程やガイドで調べてみましょう。
誤解②:DBは退職金制度と同じもの
給付額が決まっている、など似ている部分もありますが、
受け取り方や税制が異なる場合があります。
退職金制度と違い、DBは脱退一時金相当額を
転職先の年金制度、あるいは国民年金基金やiDeCoなどに
持ち運び(移管)ができます。
※この記事では制度の細かい例外までは扱いません。
判断の軸をつかむことを目的としています。
まとめ
企業年金制度は会社ごとに内容が異なります。
まずは
- 企業年金制度の有無
- 受け取り方法
- 受給開始年齢
を確認してみましょう。
👉 次に読むQ&A: q017 DC・iDeCoの違いは?老後資金の考え方は?
この記事を書いた人
FPとうか
1級FP技能士/社会保険労務士試験合格者。
50代シングル会社員向けに、老後資金・働き方・学び直しなど、
「これからの人生を整えるための情報」を発信しています。
●定年前後に知っておきたい「5つのポイント」はこちら




