FPとうか|1級FP技能士・社労士試験合格
主に50代シングル会社員の定年前後の“気になる不安”に寄り添い、
年金・暮らし・働き方・終活まで制度に基づき解説しています。
実務経験と資格に基づく、わかりやすい情報発信を心がけています。

シングルの定年前後は、ひとりだからこそ迷いやすいもの。
「シングル60ガイド」は、定年前後によくある疑問について、
100の質問と回答で整理したQ&Aシリーズです。
「正解を決める」のではなく、「自分で判断するための考え方」を大切に、
FPとうかの視点でわかりやすくまとめています。

【今回の質問:シングル60ガイド| q013】
定年退職金の制度はどんな種類があるの?

【結論ひとこと】
主に4つの制度がありますが、会社ごとに内容が異なるため、自分の制度を確認することが大切です。

マナリス

退職金って、どの会社も同じ仕組みなの?

とうぴよ

実はけっこう違うんだ。退職金制度自体がない会社もあるし、種類もいくつかあるよ。

マナリス

え、それ知らないと困りそう…。

とうぴよ

だから、自分の会社の制度を確認しておくことが一番大事なんだよ。

退職金は「会社ごとの制度」で決まる

まず押さえておきたいのは、退職金制度は

  • 必ず支給すべきと法律では決まっていない

という点です。

とはいえ、多くの会社で何らかの退職金制度が
用意されています。

そのため、

  • 制度がある前提で考えるのではなく
  • まず「自分の会社に制度があるか」を確認する

ことがスタートになります。

主な退職金制度の4つの種類

定年退職金の制度は、大きく分けると次の4つがあります。

① 退職一時金制度

もっともシンプルな制度で、退職時に一括で支給される仕組みです。

勤続年数や役職などに応じて金額が決まり、
「退職金=まとまったお金」というイメージに近い制度です。

② 中小企業退職金共済(中退共)

主に中小企業向けの制度で、

  • 会社が外部の共済制度に掛金を積み立てる
  • 退職時は共済に書類を提出し、退職金を貰う

という仕組みです。

退職金共済手帳(会社が持っている可能性あり)と書類を提出して
直接退職金が支払われます。

③ 確定給付企業年金(DB)

あらかじめ給付額の目安が決まっている制度です。

  • 会社が外部運用機関を使って運用を行う
  • 退職時は、あらかじめ定めた金額を支払う

という特徴があります。そのため、受取額の見通しが立てやすいです。

受け取り方は、勤続年数などによっても変わりますが

  • 一時金
  • 年金形式
  • 一時金、年金を組み合わせる

を選べるケースもあります。

参考:確定給付企業年金(DB)(労働金庫連合会)

④ 企業型確定拠出年金(DC)

会社が掛金を拠出し、

  • 従業員自身が運用商品を選び、運用する
  • 従業員がマッチング拠出で掛金を出せる場合もある

制度です。

将来の受取額は運用結果によって変わるため、
従業員の投資商品の選択がキモになります。

こちらも一時金、年金の受取選択ができる事が多いです。

大切なのは「自分の会社の制度」を知ること

ここまで見てきた通り、退職金制度は

  • 会社ごとに違う
  • 複数の制度が組み合わさっていることもある(DBとDCなど)
  • 貰い方も一時金や年金など様々

のが一般的です。

そのため大切なのは、

  • 自分の会社にどの制度があるか
  • 金額
  • どのような方法で受け取れるのか

を把握することです。

就業規則や人事制度の資料、企業年金の案内などを確認すると、
おおよその内容が分かります。

資料など見てもよく分からないときは、
会社の人事担当に「定年時の住宅ローン返済の検討で・・」
といった口実で問い合わせをすれば、
試算してくれそうです。

50代シングル会社員向けのポイント

シングルの場合、公的年金と並び退職金は
老後資金の大きな柱になります。

退職金で住宅ローンの一括返済や住宅購入など
検討されている方もいるかと思います。

だからこそ、

  • 受け取れる金額の目安
  • 受け取り方(次のQ&Aで解説)

を早めに整理しておくことが重要です。

  • 自分の会社の退職金制度はどのタイプですか?
  • 退職時に受け取れる金額の目安は把握できていますか?

よくある誤解・注意点

誤解①:退職金は必ずもらえるもの

昔のように終身雇用から、転職も当たり前となってきました。

それに伴い、徐々に退職金制度も変わってきています。

  • 退職金分を先に給与に上乗せし、早めに支払う
  • DCを中心して、移管ができるようにする

といった形に変更しようとする流れもあります。

また、元々退職金制度がない会社もあるため、
事前確認が必要です。

誤解②:退職金はすべて一括で受け取るもの

一時金での受け取りをイメージしがちですが、

  • 一時金
  • 年金(〇年確定、〇年保証終身など複数あり)
  • 一時金と年金の両方

など、様々な受け取り方を定めている場合もあります。

※この記事では制度の細かい例外までは扱いません。
判断の軸をつかむことを目的としています。

まとめ

【今回のポイント】
退職金は主に4つの制度がありますが、会社ごとに内容が異なるため、自分の会社の制度を確認することが大切です。

退職金は、

  • 自分の会社の退職金制度を把握すること
  • その制度の概要を知ること

この2つで自分がどのくらい貰えるのか、分かってきます。

まずは

  • 就業規則
  • 人事資料
  • 企業年金の案内

を確認してみてください。

👉 次に読むQ&A: q014 退職金の受け取り方、一時金と年金どちらを選ぶ?


この記事を書いた人
FPとうか
1級FP技能士/社会保険労務士試験合格者。
50代シングル会社員向けに、老後資金・働き方・学び直しなど、
「これからの人生を整えるための情報」を発信しています。

●定年前後に知っておきたい「5つのポイント」はこちら


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