FPとうか|1級FP技能士・社労士試験合格
主に50代シングル会社員の定年前後の“気になる不安”に寄り添い、
年金・暮らし・働き方・終活まで制度に基づき解説しています。
実務経験と資格に基づく、わかりやすい情報発信を心がけています。

シングルの定年前後は、ひとりだからこそ迷いやすいもの。
「シングル60ガイド」は、定年前後によくある疑問について、
100の質問と回答で整理したQ&Aシリーズです。
「正解を決める」のではなく、「自分で判断するための考え方」を大切に、
FPとうかの視点でわかりやすくまとめています。

【今回の質問:シングル60ガイド| q020】
iDeCoは一時金か年金か?受け取り方の考え方は?

【結論ひとこと】
一時金と年金では税金のかかり方が異なりますが、他の退職金、年金制度を意識して判断します。

マナリス

iDeCoって、受け取るときは一時金と年金どっちがいいの?

とうぴよ

どちらにもメリットがあるよ。ただし税金の仕組みが違うんだ。

マナリス

税金の仕組みが違うんだ。他にはどんな決め手があるの?

とうぴよ

他の退職金や公的年金などの受け取りタイミングも合わせて、貰い方を考えた方がいいよ。

iDeCoの受け取り方は主に3つ

iDeCoは自分で掛金を出して運用し、
その資産は、原則60歳以降に自分が決めたタイミングで
受け取ることができます。
主な受け取り方法は次の3つです。

  • 一時金としてまとめて受け取る
  • 年金として分割で受け取る
  • 一時金と年金を組み合わせる

特に一時金で受け取る場合、その税金の扱いが
会社の退職金と関わってきます。

一時金で受け取る場合の特徴

メリット

  • 退職所得控除が使える場合がある
  • 税負担が軽くなるケースがある
  • まとまった資金として使える

iDeCoを定年後に一時金で受け取る場合、退職所得として扱われます。

会社の退職金がある場合、その合算分まで
退職所得控除が使える可能性があります。

シングル60ガイド|q015
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注意点

  • 退職金と同じ年に受け取ると税金が増える場合がある
  • まとまった資金を自分で管理する必要がある

退職金を一時金で受け取り、iDeCoも一時金を選んだ場合は
合わせた額で「退職所得控除」が適用されます。
それを超えた金額に退職所得税がかかります。

退職金、iDeCoまたDCやDBを一時金を選んだ場合、
損をしない貰い方のコツについては次回ご案内いたします。

年金で受け取る場合の特徴

メリット

  • 毎年の収入として受け取れる
  • 資金を計画的に使いやすい

年金形式で受け取る場合は、公的年金等控除の対象になることがあります。

老後の生活費として計画的に使いやすい点が特徴です。

注意点

  • 雑所得として課税される場合がある
  • 公的年金と合算される場合がある
  • 給付の都度、手数料がかかる

iDeCoを年金で受給した場合、公的年金など他の年金収入が多いと、
税金などが増えるケースもあります。

年金の受給方法(終身、●年確定など)の設定をする際、
後で変更できないため慎重に決めた方が良さそうです。

iDeCoまたDCやDBを年金で受け取る場合の注意点は
次々回にご案内する予定です。

50代シングル会社員向けの視点

自分で退職金や年金の貰い方を自由に決められるのが、シングルの身軽なところです。
iDeCoの受け取り方を考えるときは、次の収入との関係が重要です。

  • 退職金
  • 公的年金(厚生年金・国民年金保険)
  • 企業年金(DB・DC)

これらが同じ年に重なるかどうかで税金の状況が変わることがあります。

できるだけ手取りで損をしないポイントを単純にまとめると、
”もらい方”、”もらう時期”を分散させることになります。

  • 退職金を受け取る年とiDeCoの受取時期は重なりますか?
  • 公的年金の受給開始年齢はいつを予定していますか?

税金の仕組みと収入のタイミングを整理して考えることが大切です。

よくある誤解・注意点

誤解①:一時金の方が必ず得

退職金とiDeCoを一時金で受け取るタイミング、
また給与など年金以外の収入の状況によって判断は変わります。

誤解②:年金形式の方が安心

税金や受取期間によっては不利になる場合もあります。

年金額が多いと、それに比例して所得税なども高くなり、
さらに他の制度の負担が大きくなる可能性があります。

※この記事では制度の細かい例外までは扱いません。
判断の軸をつかむことを目的としています。

まとめ

【今回のポイント】
一時金と年金では税金のかかり方が異なりますが、他の退職金、年金制度を意識して判断します。

iDeCoは個人で加入するもので、受け取り方には選択肢があります。
手取りを多めにしたいと考えるなら、
会社の制度も意識して決めた方が良さそうです。

まずは、以下のような退職金や年金、会社のDC、DBなどの情報をまとめてみて

  • 退職金の受取時期
  • 退職金を使う目的(住宅ローン返済など)
  • 公的年金の受給開始
  • 企業年金の有無

自分の場合はどのように受け取るのが良いのか整理してみましょう。

👉 次に読むQ&A: q021 退職金やDC・iDeCoの一時金、損しない受け取り方は?


この記事を書いた人
FPとうか
1級FP技能士/社会保険労務士試験合格者。
50代シングル会社員向けに、老後資金・働き方・学び直しなど、
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●定年前後に知っておきたい「5つのポイント」はこちら


シングル60ガイドq014
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