FPとうか|1級FP技能士・社労士試験合格
主に50代シングル会社員の定年前後の“気になる不安”に寄り添い、
年金・暮らし・働き方・終活まで制度に基づき解説しています。
実務経験と資格に基づく、わかりやすい情報発信を心がけています。

シングルの定年前後は、ひとりだからこそ迷いやすいもの。
「シングル60ガイド」は、定年前後によくある疑問について、
100の質問と回答で整理したQ&Aシリーズです。
「正解を決める」のではなく、「自分で判断するための考え方」を大切に、
FPとうかの視点でわかりやすくまとめています。

【シングル60ガイド|q054】
定年退職後の学び直し、教育訓練給付金は使える?

【結論ひとこと】
一定の条件を満たせば、定年後でも教育訓練給付金は利用できます。

マナリス

定年後に資格を取りたいと思っているんだけど、受講料って結構高いんだよね。

とうぴよ

そんなときは、教育訓練給付金の対象かどうかを確認してみるといいよ。

マナリス

定年後でも使えるの?

とうぴよ

一定の条件を満たせば利用できるよ。まずは学びたい講座が対象かどうかを調べてみてね。

教育訓練給付金とは

新しい仕事へ挑戦したい、資格を取得して仕事に活かしたいと考える人は少なくありません。

そのような「学び直し」を支援する制度の一つが、教育訓練給付金です。

雇用保険の被保険者が対象となる講座を受講し、一定の条件を満たせば、受講費用の一部について給付を受けられる制度になります。

若い世代だけが対象と思われがちですが、定年前後の世代でも活用できます。

学びたい気持ちがあるなら、まずは制度を利用できるか確認してみる価値があります。

参考:教育訓練給付金とは(厚生労働省)

教育訓練給付金は定年後でも利用できる

定年後は働き方が大きく変わるタイミングです。

今までの経験を生かす人もいれば、
これを機に新しい分野へ挑戦したいと考える人もいます。

例えば、

  • 資格を取得して再就職したい
  • 独立・開業に向けて知識を身につけたい
  • 長年興味があった分野を学びたい

という希望を持つこともあるでしょう。

一方で、講座や資格取得には費用がかかることがあります。

特に50代シングル会社員の場合は、老後資金とのバランスも考えなければなりません。

そのため定年後、学びたい事が教育訓練給付金の対象であるなら、
申請期限に注意しつつ、上手に活用したいところです。

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教育訓練給付金を活用するプロセス

手順① 学ぶ目的を明確にする

まずは、
給付金が使えるからという理由だけでなく、
自分が学ぶ目的を整理しましょう。

  • 再就職につなげたい
  • 独立・開業に役立てたい
  • 趣味や生きがいを広げたい

など、目的が明確になると、具体的に学びたいジャンルや
講座選びもしやすくなります。

手順② 対象講座かどうか確認する

教育訓練給付金は、すべての講座が対象になるわけではありません。
厚生労働大臣が指定した講座が対象となり、毎年更新されます。

受講したい講座が対象かどうかを確認しましょう。
対象講座であれば、受講費用を抑えながら学べる可能性があります。

手順③ 利用条件を確認する

教育訓練給付金には、雇用保険の加入期間など一定の利用条件があります。

また、前回ご案内した再雇用を辞めた後でも利用できるケースがありますが、
申請期限は離職してから1年以内です。

「退職したからもう使えない」と決めつけず、条件を確認してみることが大切です。

シングル会社員向けポイント

50代シングル会社員にとって、
学び直しは収入を増やすためだけではありません。
新しい働き方や生きがいを見つけるきっかけになることもあります。

例えば、

  • 再就職に役立つ資格を取得する
  • 副業や独立につながる知識を学ぶ
  • 長く続けられる仕事に必要なスキルを身につける

など、自分の意志で自由に将来の選択肢を広げることができます。

教育訓練給付金の目的は、
働く方の主体的な能力開発キャリア形成を支援し、
雇用の安定就職の促進を図ることです。

仕事につなげるための学び直し、という趣旨を押さえて
この制度を活用しましょう。

  • 学びたい内容は、これからの働き方や暮らしに役立ちそうですか?
  • 受講する前に、教育訓練給付金の対象講座かどうか確認しましたか?

よくある誤解・注意点

誤解①:定年退職したら教育訓練給付金は使えない

一定の条件を満たせば、退職後でも利用できる場合があります。

まずは自分は該当するのか、早いうちに利用条件や申請期限を確認してみましょう。

誤解②:給付金が使える講座なら何でもよいから受ける

大切なのは、自分の目的に合った講座を選ぶことです。

制度をやみくもに利用することが目的ではなく、
「学びをその次に生かす」ことを意識しましょう。

※この記事では制度の細かい例外までは扱いません。
判断の軸をつかむことを目的としています。

まとめ

【今回のポイント】
一定の条件を満たせば、定年後でも教育訓練給付金は利用できます。

教育訓練給付金を活用できれば、費用負担を抑えながら挑戦できることもあります。

まずは、

  • 学ぶ目的を整理する
  • 対象講座か確認する
  • 利用条件を調べる

という順番で準備を進めてみましょう。

また自己都合で退職の場合、条件を満たせば
原則1ヶ月の給付制限期間が解除され、
失業給付がすぐ貰えるメリットもあります。

制度を上手に活用することで、新しい一歩を踏み出しやすくなります。

👉 次に読むQ&A:q055 定年が近づく前に、介護離職にどう備える?

について整理します。仕事と介護を両立するために、今から準備できることを見ていきましょう。


この記事を書いた人
FPとうか

1級FP技能士/社会保険労務士試験合格者。
50代シングル会社員向けに、老後資金・働き方・学び直しなど、
「これからの人生を整えるための情報」を発信しています。

●定年前後に知っておきたい「5つのポイント」はこちら


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